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  • 田島つよし

ホームレスの方と話して分かったこと その3

火曜日

今日は待ち合わせ場所でお会いできました。

立会のもと、無事生活保護手続きが完了し、施設に入所する事ができました。

施設は無料定額宿泊所と言う名称ですが、一時的な宿泊ではなく、入所が必要となります。

施設利用料に関しては、生活保護費が振り込まれる口座から、引き落としがされる様です。

役所の方に確認しましたが、9万円~10万円という金額は間違い無いです。

役所のソーシャルワーカーの方と一緒に聞き取りをした施設の状況を簡単に説明します。

  1. 2人~3人部屋

  2. 朝と夜に食事が出る

  3. 洗濯と風呂は時間が決まっている

  4. 施設が休みの時の食事はレトルトカレーのみ

  5. 小遣いは生活保護費11万円から9万円~10万円を天引きされた1~2万円

  6. 昼食は小遣いから賄う

  7. 門限が決まっている

完全に合宿所です。

この状態で生涯を送るのでは精神的に参ってしまうのも分かります。

運営費と食費等が含まれていますが、やはり9万円~10万円をピンハネするのは高過ぎると感じます。生活保護における家賃の上限額は4万5千円です。

2人~3人部屋という聞き取り時にソーシャルワーカーの方が「えっ?」というリアクションだったので、本来は1人部屋が前提なのではないかと思いました。

そのあたりは黙認されてしまっているのではないかと気になります。(後で調べて分かりましたが、条例で1人1室と規定されています。) https://www.pref.saitama.lg.jp/a0602/homeless/documents/r20401jourei.pdf

民間運営になっていますが、生活保護費から運営費が支払われているのであれば、最初から公営で良いのではないかと思いました。

面会は身内でもできないという点には、非常に疑問を感じました。

大人に門限があるのも理解できません。

一度入ると中々独り暮らしができないのにも理由がありました。

  1. 独り暮らしをする為には施設長の許可が必要

  2. 物件は自分で探す

  3. 役所の付き添いは無く不動産屋で自分で契約を行う

この条件はかなり厳しいと思います。

ある意味、ホームレスの方は施設からすると文句を言わない(言っても聞こえない)顧客にあたります。

いなくなると施設の売上が減ります。

更に、一部屋に可能な限り詰め込む事で、施設の利益率は2倍、3倍となります。

利益を出すという民間運営の悪いところが、一番弱い人達に対してもろに出ています。

民営化が行政に変な風に入り込んでいる為、本来行くべき人に金が行ってる様で行ってない現状です。

今回、手続きをされた方は、アパートの家賃滞納が原因で退去となりそのまま施設送りとなってしまった様です。

ソーシャルワーカーに確認したところ、役所から賃料を大家に直接支払う仕組みもあるので、なぜそれを行ってあげなかったのか疑問です。

そもそも、1人部屋でテレビ、冷蔵庫、風呂、トイレがある最低限度の文化的な生活がおくれる部屋ならば、施設を出て行く人は減ると思います。

1人部屋に仕切を置かれ、無理矢理相部屋にされ、管理された刑務所や合宿所の様な施設運営に問題があります。

ホームレスだから良いという問題ではありません。

生涯合宿所生活を改善するには、

  1. 施設の運営費や職員給与は県や市が出す。アパートを一棟借り上げ職員を置く。

  2. 1人部屋でプライバシーを確保する。

  3. 生活保護費から家賃と水道光熱費を役所が支払い、残りを本人に渡し、やりくりしてもらう。

以上が、ホームレスの方が健康で文化的な最低限度の生活を行う為の提案となります。

今回お手伝いした方は独り暮らしを希望なさっていますので、生活保護が支給開始された時点で連絡をもらい、居宅設定という申請を手伝う約束をしました。

今回の手続きで、民間運営は必ず利益を求める事が分かりました。


海外に目を転じてみると、イギリスではロックダウンとともに政府予算でホームレスの方がホテルに宿泊できるようにし、約5,400名のホームレスの方がホテルで過ごすことができました。


そしてその間に慈善団体が、身分証、支給金の受け取り、医療に関する手助けをした結果、生活費や住まいの手配ができたり、健康状態が回復したり、安心して過ごせる場所があることで先のことを考える余裕ができたりしたホームレスの方が、再び路上に戻らず、新たな生活を築くきっかけとなっているそうです。


ロックダウン終了後はホテル宿泊はできなくなりましたが、YMCAや学生寮がその役割を引き継ぎ、政府も予算を追加して、引き続き路上生活者を減らす取り組みを続けているようです。


その他パリには、観光スポットとしても有名なマドレーヌ寺院の地下に、ミシュランの三ツ星レストランのオーナーシェフがオープンした、難民やホームレス、生活困窮者の方が無料で食事ができるレストランがあります。


このレストランは廃棄処分になる食材を受け取り、それを一流シェフが日替わりボランティアで調理することで食品ロスも減らすと言う、素晴らしい取り組みを行っています。


オーナーは、「これは慈善事業ではなく文化事業だ」と言い切り、アーティスト、建築家、デザイナーが参加することで魅力的で刺激的な空間を作り上げ、社会的弱者が大切にされ、歓迎される場を作りたいと語っています。


イギリスのホテルでもこのレストランでも、スタッフが笑顔で誠実に接することでそのサービスを受ける人々もそれに応えて行動するため、トラブルはほとんど見られないとのことです。


この様な海外の例は、日本のホームレス政策も学べるところがたくさんある、素晴らしい取り組みではないでしょうか。


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